Webセミナーに参加しました。 今、「栄養医学」が注目されています。
<ビタミンD不足に関連する病気と生理機能>
①骨粗鬆症、骨折
②筋力・筋肉量低下
③免疫
・感染症
感染症を防ぐバリア機能を果たす粘膜免疫で、ビタミンDは粘膜上皮細胞を強くする作用を持つ。
また、マクロファージなどの免疫細胞を活性化させ、炎症反応を調節し、過剰な免疫反応を制御する。
・自己免疫疾患
1型糖尿病やリウマチなど、自己免疫疾患において、ビタミンDは免疫の司令塔と言われるT細胞の機能調節に関与する。
④その他の研究が進む領域
・がん ・高血圧 ・認知症 ・妊娠
<COVID19の重症化とビタミンD濃度との関連>
国内の調査で、血中ビタミンD濃度が低い患者で酸素投与が必要になったり、重症化(または死亡)するリスクが増加することが報告された。
<不妊治療とビタミンD濃度との関連>
国内において体外受精を受けた500名の女性でビタミンDの濃度が測定された。
ビタミンD不足群では、体外受精の結果に差が出ることが報告された。
(着床率、妊娠率、流産率、出生率)
<がんとの関連>
全国9保健所管内にお住まいだった方の調査。
40-69歳の男女3万4千人の方々の血中ビタミンD濃度とがん罹患リスク調査で、ビタミンD濃度が低いとがん罹患率が高いことが報告された。
<抑うつ症状との関連>
新潟県村山市に住む抑うつ症状のない40-74歳の日本人3447人の5年間の追跡調査。
ビタミンDレベルが低い人は、抑うつ症状を発症するリスクが高い。
女性より男性で、若い人より高齢者で その傾向がより強い可能性が高いことが示唆された。
<ビタミンD不足だらけの日本人>
男性 72.5%、 女性 88%でビタミンDが不足している。
以上のように、
ビタミンDは「骨」以外にも非常に重要な役割を多数担っています。
不足しがちな私たち日本人にとって、あえて積極的に意識して摂取する必要がある栄養素です。