新型コロナウィルスのパンデミックを受けて、感染症対策として栄養療法が注目されました。
その中でも、注目された栄養素の1つビタミンDについて。
紫外線にあたり、皮膚でビタミンDは活性化されますが、コロナによる外出抑制で不足している人が増えています。
ビタミンDは、骨や筋肉を強くすることで有名ですが、免疫力をアップさせ、炎症を抑える作用もあります。
最近の研究では、ビタミンDが低い人は、呼吸器系の感染症になりやすいとの報告も出されております。
コロナ感染のリスクとビタミンDとの関連も検証され、ビタミンDが低い人は、感染率や死亡率、重症化率が高かったそうです。
さらに、もう1つ、意外な効果があります。
ビタミンDは、脳保護作用があります。人間の精神面に大きな影響を与えて、体内で重要な役割を果たす神経伝達物質、セロトニンの分泌を促進します。つまり、精神バランスの乱れが起こるリスクを軽減するのです。
また、アメリカでの研究では、ビタミンDを多く摂取させた人は、そうでない人よりも情報処理能力が高く、この傾向は、特に60歳以上で明らかと報告しています。
<ビタミンDの作用>
①骨や筋肉を丈夫にする
②発癌の抑制
③アレルギーの抑制
④特に呼吸器系の感染症の抑制
⑤脳保護作用(うつ病や認知症の発症を抑制、記憶力や集中力を高める)
⑥妊活(排卵障害の改善、受精卵が子宮に着床させる助けをする)
⑦心疾患の予防
<ビタミンDを摂るには>
①日光浴
②食品から摂る
・魚(イワシ、さけ、さんま、あじ、ぶり、しらす)
・肝油
・シリアルまたは大豆製品
・乳製品
・きのこ(しいたけ、エリンギ、マッシュルーム、きくらげ)
・卵黄
・鶏モモ肉(皮つき)
③サプリ
これからはビタミンDが不足する季節です。これらの食材やサプリで意識的に摂るように心がけましょう。
(ビタミンDサプリは当院でもおすすめの1つです、ご興味ある方はスタッフまで)