当院の
整形外科について
整形外科では、運動器疾患と言って、体を動かす・支えるために必要な骨、関節、筋肉、腱、神経の病気やけが、障害の治療を行います。生まれつきの変形や、スポーツ障害、交通事故によるけが、骨折、打撲、捻挫、年々痛くなってきた膝や腰、関節リウマチ、骨粗鬆症などがありますが、小さなお子様から年配の方まで、全ての年代の方が対象になります。 また、リハビリを通して運動機能を回復させる治療も積極的に行います。 「けがをしてしまった」「動かしにくい」「痛みが治らない」などの症状でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。
このような症状は
ありませんか?
- 身体が痛い
- スポーツをしていてけがをした
- 擦り傷や切り傷を負った
- 骨が折れた(痛みや違和感がある)
- 手や足に力が入りにくい、痺れがある
- 手がこわばる
- 関節が動かしにくい
など
代表的な病気
症状 | 病名 |
---|---|
首の痛み・肩のこり |
など |
肩の痛み |
など |
肘の痛み |
など |
手の痛み、しびれ |
など |
指の痛み・変形 |
など |
背中・腰の痛み |
など |
下肢の痛み、しびれ |
など |
膝の痛み |
など |
すねの痛み |
など |
足首・足の痛み |
など |
ロコモティブ
シンドローム
ロコモティブ
シンドロームとは
「ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)」とは、運動器の障害によって、移動機能の低下が起きる状態です。日本整形外科学会によって、2007年に提唱され、通称「ロコモ」と呼ばれています。
運動器は、人体を支える「骨」、身体を動かしたり動きをコントロールしたりする「筋肉」と「神経系」、受ける衝撃から守ったり曲げたりする「関節」と「軟骨」、「椎間板」で構成されており、健康に欠かすことのできないものです。
生活習慣の乱れや加齢などで運動器に障害が起き、日常生活で行う動作がスムーズにできなくなってしまいます。これがロコモです。
ロコモは放置すると、介護・支援なしでは暮らせない身体になるリスクを高くします。健康的な体重で適切な運動習慣をつけ、適度に筋肉や骨、軟骨や椎間板に負荷をかけることでロコモを予防し、健康寿命を延ばしていきましょう。
「運動器の障害」は要支援・要介護にいたる原因のトップです
健康寿命とは、「元気に自立した日常生活を送れる期間」のことです。
自立度が低下すると、寝たきりや要支援・要介護のリスクが高まり、健康寿命が短くなる恐れがあります。要支援・要介護状態になる原因の第1位は「運動器の障害」で、第2位は脳血管障害、第3位は認知症だと言われています。日本では、平均寿命から健康寿命を引くと、男性の場合は約9年、女性の場合は約12年とされ、平均9~12年もの間、支援や介護を必要とした生活を送るとされています。
要支援・要介護状態はご自身だけではなく、ご家族や親戚の方にとっても大きな問題です。周囲にいる大切な方々に負担をかけず、家族や友人と楽しく自由な時間を少しでも長く過ごせるように、運動器をいつまでも健康な状態にしましょう。
運動は20~30代のうちに習慣化しましょう
適度な運動を行って骨・筋肉に刺激を与え、栄養バランスのとれた食事を続けることで、身体の健康は保てます。
特に20~30代は骨量・筋肉量ともにピークの年代なので、その時期から運動の習慣を身につけることは非常に重要です。刺激を受けなかった骨や筋肉は、40~50歳頃は身体の老化が進みやすく、60歳以降になると思うように動かせない身体になってしまいます。
年齢に関係なく運動習慣のある方は、運動習慣がない方よりも体力が保たれているデータが報告されています。体力を落とさないためには、若いうちからコツコツと運動を習慣化することが大事です。しかし、あまりスポーツをし過ぎると、軟骨や椎間板に過度な負荷がかかり、傷めてしまうこともあります。さらに、肥満も同じく、軟骨や椎間板に負担がかかる要素ですが、痩せすぎてしまうと、筋肉や骨がもろくなります。適切な体重で適度な運動を続けることを心がけましょう。
なお、日本整形外科学会公式ホームページでは、ロコモの予防と健康寿命の延長を目的に、ロコモに関する様々な情報を発信しておりますので、そちらもご参照ください。