ワクチン(予防接種)

当院で対応しているワクチン(予防接種)

当院では、小児から高齢者まで幅広く各種ワクチン(予防接種)に対応しております。
インフルエンザワクチン以外は、完全予約制となっておりますので、ご希望の方はお電話でお問い合わせください。(コロナウィルスワクチンは、コールセンターを通してのご予約となります。)

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種類 対象世代 留意事項 自費接種の1回の料金(税込) 自費接種予診票ダウンロード
子宮頸がんワクチン
2価 サーバリックス
4価 ガーダシル
9価 シルガード
子宮頸がんワクチンについて>>
小児
成人
対象者は無料 9価シルガード
33,000円
問診票
B型肝炎ワクチン 小児
成人
対象者は無料 5,500円 問診票
ヒブワクチン 小児 対象者は無料
5種混合ワクチン 小児 対象者は無料
4種混合ワクチン 小児 対象者は無料
2種混合ワクチン 小児 対象者は無料
水痘ワクチン 小児
成人
対象者は無料 8,250円 問診票
日本脳炎ワクチン 小児
成人
対象者は無料 6,600円 問診票
おたふくかぜワクチン 小児
成人
対象者は無料 6,600円 問診票
麻しん風しん混合ワクチン 小児 対象者は無料
麻しん風しん混合ワクチン 成人 第5期定期接種対象者は
無料
風疹対策事業対象者は
助成あり
10,000円 問診票
風しんワクチン 成人 風しん対策事業対象者は
助成あり
6,600円 問診票
インフルエンザワクチン 小児
成人
対象者は助成あり 4,200円 問診票
新型コロナウィルスワクチン 小児
成人
対象者は助成あり 15,500円
肺炎球菌ワクチン
(ニューモバックスNP)
成人 対象者は助成あり 8,000円 問診票
15価肺炎球菌結合型ワクチン
(バクニュバンス)
小児
成人
対象者は無料 13,200円
20価肺炎球菌結合型ワクチン
(プレベナー20)
小児
成人
対象者は無料 13,200円
帯状疱疹ワクチン
(水痘ワクチン)
50才
以上
対象者は助成あり 8,250円

問診票

帯状疱疹不活化ワクチン 50才
以上
対象者は助成あり 21,670円 問診票

帯状疱疹とは

幼少期に感染する水ぼうそうのウイルスが原因です。日本人成人の約90%以上は水ぼうそうウイルスが体内に潜伏していると言われています。症状は、体の片側の一部にピリピリとした痛み、赤い発疹が発生します。

帯状疱疹の特徴

  • 神経に炎症を起こすため痛みは強い。
  • 50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症する。
  • 免疫力の低下(加齢、疲労、ストレス、糖尿病やがんなどの疾病)が発症のきっかけになることがある。
  • 皮膚症状が治まった後も、長期間痛みが続くことがある(帯状疱疹後神経痛)。

当院では2種類のワクチンを取り扱っております。

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  ①乾燥弱毒生水痘ワクチン
(ビケン®)
②帯状疱疹不活化ワクチン
(シングリックス®)
価格 8,250円(税込) 2回で43,340円(税込)
帯状疱疹発生 抑制効果 51.3% 50歳以上 97%
70歳以上 90%
帯状疱疹後神経痛 抑制効果 67% 50歳以上 100%
70歳以上 86%
接種方法/回数 皮下注射/回 筋肉注射/2回(2か月あけて)
持続時間 5年で効果減弱 8年で84%の有効率
適用年齢 50歳以上 50歳以上
接種不適当者 免疫抑制状態の方 左記の不適当者なし
副反応 接種部位の痛み、腫脹 左記に加え、倦怠感、頭痛など、少し強く出る可能性あり

肺炎球菌ワクチン

肺炎

肺炎日本人の死因の第3位にあたるのが肺炎です。
そのうち90%を占めるのが、65歳以上の高齢者です。
肺炎球菌は肺炎の原因菌として最も多い細菌です。肺炎にかかっても、たいていは適切な治療によって治癒しますが、入院や自宅安静によって日常生活動作が低下して、介護を要する状態に陥る可能性が高まります。
時に、全身に肺炎球菌が拡散する致死的な侵襲性肺炎球菌感染症にいたることもあり、このピークは5歳未満の小児と65歳以上の高齢者にあります。
ワクチンの接種による予防は、小児だけではなく高齢者の健康維持にとても重要だと考えられます。
肺炎は、風邪・インフルエンザをきっかけとして合併することも多いため、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両方を接種されることをおすすめします。

肺炎球菌ワクチン

当院では3種類のワクチンを取り扱っております。

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23価肺炎球菌ワクチン
(PPSV23 ニューモバックス)
23価肺炎球菌ワクチン(PPSV23 ニューモバックス)

15価肺炎球菌結合型ワクチン
(PCV15 バクニュバンス)
15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15 バクニュバンス)

20価肺炎球菌結合型ワクチン
(PCV20 プレベナ−20)
20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20 プレベナ−20)

カバー率
(65才以上)
71.9 % 50% 76.4%
接種対象者
(添付文書)
2才以上で肺炎球菌による疾患に罹患する危険性が高い方。

(2才以上の脾摘における感染予防の使用は、保険適応)
小児は2か月以上18才未満。

高齢者または、肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる18才以上の方。
小児は2ヵ月以上 5才まで。

高齢者または、肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる方。
定期接種 65才の方
60-65才未満で、心臓・腎臓・呼吸器の障害や免疫機能障害のある方
対象年齢の小児
(生後2ヶ月から5才まで)
対象年齢の小児
(生後2ヶ月から5才まで)
再接種 5年ごと 不要 不要
自費料金
(助成なしの場合)
8,000円 13,200円 13,200円

肺炎球菌ワクチンを接種したほうが良い方

  1. 心・呼吸器の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病のある方。タバコを吸う方。
  2. 高齢者(特に65歳以上)
  3. 免疫抑制作用を有する治療(例えばリウマチの治療)が予定されている方。免疫が低下している方。
  4. 脾臓を摘出された/今後、摘出予定の方。

PCV15-PPSV23連続接種

ハイリスク者に望ましい接種方法です。
ハイリスクの病態:
糖尿病、慢性の肺・心・肝・腎疾患、アルコール依存、がん、透析、自己免疫生疾患、脾臓摘出後、免疫抑制剤やステロイド内服中。

PCV15を接種するとメモリーB細胞が誘導され、その後のPPSV23接種でブースター効果(抗体をつくる効果が増強)が期待できます。
PCV15とPPSV23の接種間隔は1年から4年以内が推奨されています。
アメリカCDC(米国疾病予防管理センター)は65才以上の全ての成人とPCV未接種の19-64才の慢性疾患のある成人に、この連続接種を推奨しています。
PPSV23接種後のPCV15接種は、このような免疫応答は得られませんが、1年あければ問題はありません。

学会のガイドライン

学会のガイドライン

  1. 65才の方、60-65才未満で日常生活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する方
    PPSV23を定期接種、その後は、5年以上の間隔でPPSV23再接種、または1年以上の間隔でPCV20の接種、あるいは、PCV15-PPSV23の連続接種。
  2. 66才以上の方
    PPSV23またはPCV20の接種、あるいはPCV15-PPSV23の連続接種。
    ハイリスク方は、PCV20の接種or PCV15-PPSV23の連続接種が望ましい。
  3. PPSV23既接種者
    5年以上の間隔をおいてPPSV23再接種、あるいは
    PPSV23接種後1年以上の間隔においてPCV20の接種、あるいはPCV15-PPSV23の連続接種をする(この場合もPPSV23同士の間隔は5年以上)。

最後に

時に致死的となる肺炎球菌感染症。
しかし、ワクチンを上手に活用すれば、回避できる可能性が高い感染症でもあります。
肺炎球菌ワクチン接種をご希望の方は、一度スタッフにご相談ください。

最後に

トラベラーズワクチンTravelers’ vaccine
〜海外出張・赴任など長期滞在前の予防接種〜

日本とは環境の違う諸外国では、国内ではあまり見られない感染症が発生しています。また、日本にいる時よりも感染の危険が大きい病気もあり、気を付けるべき感染症も異なってきます。
トラベラーズワクチンには、自らの感染予防だけではなく周囲への感染を防止するために主に小児期に実施される定期に接種するもの(Routine vaccine)、入国時や留学時に予防接種済の証明書を要求されるもの(Required vaccine)、海外で流行している感染症に対して自らの感染予防を行うために推奨されるもの(Recommended vaccine)があります。

渡航国や地域に応じて推奨されるワクチン

など

A型肝炎 Hepatitis A

地域

全世界に分布し、発展途上国では常時感染機会がある。感染経路は、主に食べ物などを介した経口感染である。

適応

発展途上国に渡航する場合には、渡航期間にかかわらず接種が推奨される。

接種方法

0.5mlを皮下注射、0、1ヶ月、6ヶ月の3回接種

B型肝炎 Hepatitis B

地域

B型肝炎キャリアの分布は、アジアやアフリカでは3-10%(日本は1-1.2%)。世界で3億5千万人のキャリアが推定され、血液を介して感染したり、性行為で感染する。

適応

発展途上国に長期滞在する者には、B型肝炎ワクチンの接種が推奨される。

接種方法

0.5mlを皮下注射、0、1ヶ月、6ヶ月の3回接種

日本脳炎 Japanese encephalitis

地域

中国、東南アジア、南アジアで流行し、年間5万人が発症し6000人が死亡している。郊外の農村地帯で流行している。

適応

流行地域の農村などに立ち入る機会が多い者に推奨されている。

接種方法

0.5mlを皮下注射、接種歴が3回ある人で、日本脳炎流行地へ渡航する人は1回接種、記録が不明なら0、1ヶ月の2回接種

狂犬病 Rabies

地域

一部の島国や半島の国々を除いて全世界で発生しているが、特に南アジアやアフリカなど発展途上国を中心に、その数は年間4万人前後と推定される。ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からのウイルスが侵入することで感染する。

適応

流行地域で動物に接触する機会のある全ての渡航者に推奨されている。特に、暴露後(咬傷後)に速やかに受診できる医療機関がない地域に滞在する場合は、接種すべきである。

接種方法

1mlを筋肉注射、0、1週間、1ヶ月の3回接種

腸チフス Thphoid fever

地域

Salmonella enterica serotype Typhiの感染によって起こる発熱疾患。経口感染であり、アジア地域、特にインドや南アジアが流行地域である。

適応

流行地域に渡航する者には、推奨される。

接種方法

渡航する前に0.5mlを筋肉注射、2,3年おきの接種が推奨される。

破傷風 Tetanus

地域

先進国、発展途上国を問わず世界中で、外傷により罹患する可能性がある。

適応

海外渡航をする全ての成人に接種が推奨される。本来は、海外渡航に関係なく、積極的接種が望まれるワクチンである。

接種方法

0.5mlを皮下注射、0、1ヶ月、6ヶ月の3回接種。ただし、1968年より三種混合ワクチンの定期接種が開始されており、これ以降に生まれた人は基礎免疫が終了している可能性がある。その場合は、1回の破傷風トキソイドの追加接種で最小限の防御抗体が得られる。

インフルエンザ Influenza

地域

熱帯地域ではインフルエンザは1年中、南半球では4-9月に流行している可能性がある。

適応

長期滞在者、クルーズや大勢の集まりがある渡航、基礎疾患を有する者、高齢者や小児など。

接種方法

13歳以上は、0.5mlを皮下注射、1回接種

麻しん Measles
風しん Rubella

海外からの持ち帰りが問題となっている。海外へ出張、派遣される世代は、30-40代であり、特に麻しん、風しんの感受性者が多い世代と一致する。風しんについては、接種歴もない年代の男性が中心であり海外渡航する際には、それぞれの免疫保有状態に応じた対応が必要である。

地域

発展途上国やヨーロッパでは、集団感染が最近でも発生している。

適応

2回の接種記録が確認できない限りは、抗体検査を実施、あるいは検査なしでワクチン接種が望ましい。

接種方法

0.5mlを皮下注射、0、1ヶ月の2回接種が望ましい。

例)予防接種を1回しか受けてない・・・1回 接種

例)予防接種を2回受けている ・・・・抗体検査をおこない、必要なら1回接種

                 (抗体検査せず、1回接種でも良い)

例)予防接種を受けたかわからない・・抗体検査をおこない、陰性なら2回接種

おたふくかぜ Mumps

地域

世界中の多くの国で発生している。

適応

2回の接種記録が確認できない限りは、抗体検査を実施、あるいは検査なしでワクチン接種が望ましい。

接種方法

0.5mlを皮下注射、0、1ヶ月(以上の間隔を空けて)の2回接種が望ましい。

輸入ワクチン

当クリニックでは多様化する海外渡航前の予防医療のニーズに応えるべく、信頼できる輸入ワクチン(国内未承認ワクチン)を一部で使用しています。これらは、日本では未認証ですが海外で広く一般的に使用されております。当クリニックで取り扱っている輸入ワクチンは世界的な製薬メーカーで製造され、欧米各国で一般的に使用されているワクチンですので、安全性において国産と大きな差異はありません。

国の保証

国内承認済みのワクチンの場合は、万が一の副作用や後遺症については国の救済措置・保証が適応されます。
輸入ワクチンの場合はこちらが適用にならない代わりに、副作用の救済制度があります。
当クリニックでは防衛省などの公的機関や各大学病院などにも輸入ワクチンを提供しているIMMC社から入荷しております。副作用については、IMMC社が提供している救済措置が適応されます。

下記のリンクよりご確認ください。

 

当院でトラベラーズワクチンを受ける方

  • 母子手帳の情報により、接種回数や料金が異なります。
  • 生ワクチンは、前1ヶ月、後2ヶ月は避妊が必要です(女性のみ)。
  • 生ワクチンを先に受けると、他の生ワクチンと27日あける必要があります。
  • 何本でも同時接種可能です。
  • 新型コロナワクチンとその他のワクチンは、お互い片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
  • 海外から輸入するワクチンも含まれる場合、キャンセル不可、全て前払いとさせていただきます。
  • お支払いしてから発注となりますので、ワクチンが届くまで3週間ほどかかります。そこから接種開始となりますので、渡航までに十分に余裕を持ってご相談ください。

料金

※以下は、頻用されるトラベラーズワクチンの一例です。
他ワクチンも対応可能ですのでご相談ください。

    接種回数(母子手帳情報により異なる) 1回の料金(税込)
A型肝炎ワクチン 
(Hepatitis A vaccine)
国産 0、1ヶ月、6ヶ月の3回 8,800円
A型肝炎B型肝炎混合ワクチン
AB hepatitis combination vaccine
輸入 通常:0、1ヶ月、6-18ヶ月の3回
緊急:0、1週間、1ヶ月、1年の4回
13,000円
狂犬病ワクチン
Rabies vaccine
輸入 0、1週間、1ヶ月の3回 9,000円
狂犬病ワクチン
Rabies vaccine
国産 0、1週間、1ヶ月の3回 17,600円
腸チフスワクチン
Typhoid vaccine
輸入 渡航前に1回 8,000円
破傷風トキソイド
(Tetanus toxoid)
国産 0、1ヶ月、6ヶ月 2,200円
※輸入ワクチンを使う際には、輸入税・輸入手数料・送料として、
1回の注文につき(ワクチン何本でも)の右記費用が追加でかかります。
35,000円
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